京都府京田辺市に位置します祖父母の離れ兼、農家の納屋を少しずつ片付け、最小限の手を加えて新たな場所が出来上がりました。2025年5月より開きました。
|土地柄について|
私たちのショップ・ギャラリーがございます場所はお茶や筍などの名産品がある京都府京田辺市のJR松井山手駅から少しのところ。コストコなどがある街部から高速道路と山を挟んだ竹林や田んぼや畑が多いのんびりした農村に位置します。昔ながらの瓦屋根の家や道端からは田園が広がり、季節ごとに鳥や虫の音や草花の移ろいを感じることができます。

|建物について|
建物は農家や民家が隣接している農村にあります。デザイナーメイカー踏分の祖父母の代で建て直した「母屋」と、納屋+住宅の「離れ」があり、この離れが今回の場所となります。
この地域ではこういった納屋の二階には農業で使用する藁などを保管しておくため"藁二階"と呼ばれているそう。離れには納屋の機能を持たせるために建てられたため代々農業をしている現役のコンバインや脱穀機をはじめ、古いものでは先代が使用していたくわや籠などの農具がたくさん、そのまま置いてありました。田畑を耕し米を育て、背負った籠には筍を入れて運んでいた光景が目に浮かびます。祖母は古い木製の織り機で織物(主に西陣織の帯など)を織ったり、来客時には地域の特産物である茶葉を炒ってお茶を淹れてもてなしたりしていました。古道具からは脈々と受け継がれてきたそのような当時の生活の営みを感じられます。そんな風景を見てきたであろうどこにでもあるような木材と土壁の農家の離れの建物を使わせていただくことにしました。
古くて埃まみれでも私たちにとっては大切な宝物のような場所です。
2019年ごろから少しずつ、少しずつ、藁2階の大量の砂埃がかかったものを引きずり出しては処分したり清掃をしたりしていき、ようやく2024年あたりには本格的な解体工事に取り掛かるほどになりました。
できる限り自分たちの手で。そういった思いで床や天井などの解体は自ら行いました。構造を理解し、次に活かせるか考える。こういったことは日頃ジュエリーを作ってきた感覚と似ているところもあります。
残せるところは全て残し最低限の補修と新しい材料を加えながら、新たな”場所”へ自分たちと職人さんの手によって作っていきました。
作り直すというのは作る工程の前に掃除をする・不要な物を捨てる・リサイクルのため綺麗に洗うという工程が大半で、作る工程は後僅かだということを体感しました。(あとは大工さんや左官の職人さんの手に委ねる時間が大きくなります)
