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A small shop in Kyoto in 5.11 2025 OPEN

 

 

ご覧いただきありがとうございます。

 

現在、2019年ほどから少しずつ片付け始めた農家の離れを一部改装し、私たちのアトリエ・ギャラリーを作っております。

 

日頃、皆様には商品をお取扱い店舗やポップアップでしかご覧いただけませんでしたが、ご覧いただける場所が一つ増えます。(初めての直営店となります)

とはいえ、京都と大阪と奈良の中間あたりの松井山手という場所でございますが、お越しいただいた方にぜひゆっくりしていただきたいという思いで色々な方々に力をお借りしながらオープンに向けDIYの日々を奔走しております。

 

 

さて、この度のインフォメーションは改修中のアトリエショップを2025年5月11日(日)にオープンをさせていただくため、本格的な準備を進めているというご報告となります。詳細が決まり次第HPおよびSNS Instagramより告知させていただきます。

 

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装身具 Amitie CREDIR instagram @amitiecredirdesign

場   véris instagram  @veris.kyoto

 

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 11日のオープン以降しばらくは週末の金・土・日曜日など日を絞っての営業となりますのでご不便をおかけしますが、事前予約制にてゆっくりご覧いただければと思っております。

 

 


土地柄について

|土地柄について|

場所はお茶や筍などの名産品がある京都府京田辺市のJR松井山手駅から少しのところ。コストコなどがある街部から山を挟んだ田んぼや畑が多いのんびりした農村でございます。

 

建物について

 

|建物について|

建物は農家や民家が隣接している農村にあります。祖父の代で建て直した母屋と、納屋兼離れ。

離れには納屋の機能を併せていたため代々農業をされている現役のコンバインや脱穀機をはじめ、古いものでは先代が使用していたくわや籠などの農具がたくさん。田畑を耕し米を育て、背負った籠には筍を入れて運んでいました。古い木製の織り機で織物(主に西陣織の帯など)を織ったり、来客時には地域の特産物である茶葉を炒ってお茶を淹れてもてなしたりしていました。古道具からは脈々と受け継がれてきたそのような光景が目に浮かぶように当時の生活の営みを感じられます。そんな風景を見てきたであろうどこにでもあるような木と土壁の農家の離れの建物です。ただ、私たちには大切な宝物のような場所です、残せるところは全て残し最低限の補修と新しい材料を加え新たな”場所”へ自分たちと職人さんの手によって作っていきます。

 

 


リノベーション

 

祖父母の家をリノベーションするにあたり、私は一から自分の手で解体作業を行うことに決めました。多くの人が専門業者に任せるような工程をあえて自ら引き受けたのは、この家に詰まった思い出や時間を、自分の手で丁寧に受け継ぎたかったからです。

ハンマーを振るうたび、壁の向こうから現れる古い柱や、当時の暮らしの痕跡に触れるたびに、この家が積み重ねてきた時間の重みを感じました。埃にまみれながらも、ひとつひとつの作業がどこか懐かしく、祖父母との記憶がふと蘇る瞬間もありました。

解体という行為は壊すことではなく、「知ること」でもありました。構造を理解し、家のつくりを体感することで、これからどのように再生させていくかというビジョンも自然と明確になっていきました。

自分の手で壊したからこそ、これからの一手一手にも想いを込めることができる。そんな気持ちを胸に、この場所に新しい命を吹き込んでいこうと思います。